建物点検

防水工事の流れ

防水工事をしてもらおうと思っている方もおられるでしょう。ただ、防水工事の際にどのような流れで防水工事をして、どのような作業を行なって防水するのか分からないこともあると思います。今回は防水工事の流れについて紹介していきます。施工内容はもちろん重要ですが、その地域の特徴は施工方法を決める大事なポイントでもあります。東京都内は工事業者が多いように感じられますが、地方から来ている防水業者も少なくありません。例えば世田谷区にお住まいのお客様であれば、工事を依頼する業者に世田谷区での施工経験が多いのか、細かな所までチェックしてくれるような世田谷区に密着した親切な防水工事屋さんなのかをしっかり見極めて工事に臨みましょう。

 

■防水工事について

防水工事の主だった特徴としては高耐久性で均一な防水層を形成し、それが想定される耐用年数まで持たせることです。シートなどを変更することよって、遮熱硬化や断熱効果を加えることもできます。

一般的に防水工事は屋根や屋上、ベランダ、バルコニーなど多くの場所で行なわれます。屋根や屋上バルコニーなどは雨や風、空気の影響で下地がボロボロになってしまうと、建物自体の強度に悪影響が出てしまいます。悪化してしまうと鉄筋までボロボロになってしまうので、少し強度が落ちてきているならば、防水工事をすることは大切だと言えます。

防水工事で鉄筋を守ることは耐震問題の維持にもなるので、防水工事はとても大切な工事の一部だと言えます。

 

■ウレタン防水工事の流れとは

防水工事は工事をする場所やその質によって流れが異なるので、いろんな場面に対応する必要があります。

特に複雑な形状のところを得意とするのが塗膜で防水層を形成するウレタン防水工事です。

 

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まずは施工する前に高圧洗浄を行います。高圧洗浄機を使って水を噴射させ、汚れを取っていくことが必要になります。既存の防水層の表面はほとんどの場合汚れが付いており、ホコリやコケ類が付着しているので、高圧洗浄をする必要があります。この高圧洗浄機で汚れを取ることは、後の作業をスムーズに進めて行くためにとても大事な作業です。

また、改修工事の際には改修時の防水層を痛めないために打継目地を撤去し、新しいものへ刷新します。これで改修露出防水層のひび割れなどを防ぐことができます。全ての撤去作業を終えると、ケレンを行いゴミやホコリを取り除いていきます。きれいに掃除することができれば、モルタル面が多少凸凹しているので、樹脂モルタルを塗布していきます。これで、平滑に形成していくことできます。

プライマーを目地に塗布し、シーリング材やウレタンをしっかり接着させるために必要な工程です。シール材を打ち詰めていき、ヘラで均等になるように押さえていきます。これで、防水層の伸縮性能が確保できます。目地の施工は完了になります。

次は改善用のドレンを取り付けていきます。ドレンは防水層と雨樋などを接続して密着させる部分で、常に雨が溜まりやすく傷みやすい箇所になります。施工時には隙間ができないように、しっかりと密着させる必要があります。接着して固定していきます。接着することができれば、取り付けは完了になります。

ドレンが取り付けられれば下地補修を行います。場所によっては水が溜まりやすい凹み部分があるので、その部分を埋めて周囲と均一にする不陸調整をする必要があります。不陸調整をして行く際も大きな凹みが無いように、慎重に行なっていく必要があります。

不陸調整が終わったら、プライマー塗布を行います。プライマーを全面に塗っていきます。その後に通気シートを丁寧にプライマーを塗布した上に貼っていきます。

自着シートを貼ることにより、下地の水分を逃して膨れを防止するので、下地クラックによる防水層の破断を防ぐことができます。通気シートが貼り終われば、脱気筒を取り付けていきます。下地に水分が入り込み通気シートを通じて水分が蒸発して脱気筒から逃げて行くようにするためです。ステンレス素材の脱気筒を使います。

自着シートを貼り付けていき、立ち上がりのシートも貼り付けていきます。全ての立ち上がり部分1層目にメッシュシートのウレタンの材料を使って貼り付けていきます。メッシュシートを貼り乾いたのを確認したら、ウレタン1層目の作業に入っていきます。平場部分1層目が完成すれば乾燥していくのを待ちます。

1層目が終われば、2層目に入っていきます。1層目と2層目を分ける理由としては、1度にその現場の使用量を撒いてしまうと、屋上は雨水を誘導する勾配があるので、高い位置や立ち上がり部分に厚みが付きにくくなります。それを防ぐために2回に分けて行います。

トップコートを塗布していきます。トップコートをは日光や雨やホコリなどからウレタンを守るので必要です。トップコートを塗布することで日光なども劣化から守ることができます。

きれいに仕上がれば完成となります。きれいに仕上がった後は室外機などの物をきれいに元にあった場所に戻しておくことが大事になります。

このようにして陸屋根は仕上げることができます。作業を全て終えるのに1週間ほどかかることもあり、天気が良くなければ行うことができません。この内容を参考にしてください。