防水工事の種類について紹介
防水工事をすることで水による劣化や被害を抑えることができます。ただ、防水工事にも種類と特徴があり、自どの工法が自分の家に適しているのか分からないこともあるかもしれません。
防水工事には、大きく分けて4つの方法で防水工事をすることができます。それぞれによって、耐用年数やコスト面でのメリットやデメリットがあります。防水工事のそれぞれの種類について紹介していきます。
■ウレタン防水工事
ウレタン防水工事は、他の防水工事と比べても低予算で施工してもらうことができるという点があります。メリットとしては、予算に限りがある人でも防水工事をしてもらいやすいと言えます。大体1㎡4500円から7500円程度になります。
どの箇所でも防水してもらうことができるので、複雑な形状の建物でも防水工事ができます。防水層も軽量なので、建築物に負担をかけずに防水をすることができます。
(以前、陸屋根メンテナンスを検討中の東京都江戸川区に住んでいる知人も屋根の専門業者に相談したところ、段差が多い形状の為ウレタン防水を勧められ、施工して数年経過した今も綺麗な状態を維持しているようです。)
デメリットは塗膜の均一性を測るのが難しく、塗膜はバランスが悪くなってしまうことがあることです。そのため、均一になるようにシートで補強することもできます。
5~6年に1回ほどメンテナンスをしてもらうえば安心でしょう。
また、ウレタン防水工事には密着工法と呼ばれるウレタン防水材を直接施工する方法と、絶縁工法というウレタン防水材と床面の間に通気マットを設置する施工法があります。ベランダなどの小さな場所では密着方法で施工をしていきます。
■シート防水工事
シート防水工事は屋上などの下地に防水シートを接着剤などで貼り付けて防水性を持たせる方法です。安価なものから高価なものまでシートには種類があります。安価なもにならばゴムシートになり、施工性や耐久性の高いものなら塩ビシート防水などになります。
ゴムシートのメリットは、安価で施工してもらえる点や、伸縮性も高くて耐候性にも優れているという点があります。大体1㎡4000円から7000円程度になっています。工期期間も短くて済むので、工事を出来るだけ早く終わらせることができます。
デメリットとしては、ゴムシートの場合は、複雑な形状には使用しにくい点があり、塩ビシートよりも耐候性が劣ります。
塩ビシートの場合のメリットはゴムシートに比べて優れた耐久性があり、施工しやすくて軽量です。燃えにくい性質となっているので、火事などの心配が起こる心配もありません。デメリットとしては、ゴムシートよりも高い料金となっており、複雑な形状の部分には採用しにくいという点があります。
ゴムシートも塩ビシートも、複雑な形状では採用しにくいというデメリットがあります。
■FRP防水
FRP防水のメリットは、ガラス繊維で補強されているので、軽量でありながら強靭で耐久性と耐候性の点で優れています。FRP防水は材質的に直ぐに乾くため、工程期間も短くて済みます。
木材などのように腐食することもないので、防水工事に適した施工方法とも言えます。ただ、FRP防水はコストが割と高めに設定されているので、安くはありません。1㎡5000円から7500円程度になります。
臭いも出てくるので、臭いに敏感な人は施工後の臭いが気になってしまうこともあります。湿気や化学反応で硬化するため外気温に左右されやすくなっています。
FRP防水は強度の点では優れていますが、臭いや外気温などの影響を受けやすいと言えます。
■アスファルト防水工事
アスファルト防水工事は屋根などの下地にも使われているルーフィングと呼ばれる防水シートで屋上などに防水層を作ってその上をコンクリートで抑えて防水する方法です。
アスファルト防水工事のメリットは、アスファルトならではの強度があるので、耐用年数も10年から20年程度持ちます。施工性が早いので工期の期間も短いです。
火を使う工法と使わない工法があり、現在は火を使わない工法が主流です。
デメリットとしては、アスファルト防水工事は単価が割高になっています。大体1㎡5500円から8500円程度になります。頑健さが特徴の防水方法です。
■まとめ
防水工事の種類について紹介してきました。
防水工事の4つの種類にはそれぞれの特徴があるため、自分の家にあった防水工事や必要な防水工事をしてもらう必要があります。
予算の点では性質の良いものほど値段が高くなっており、性質が一般的なものは安くなっています。家に雨漏りなどが発生している場合は早めに手を打たないと手遅れになります。
これらの防水工事の種類を参考にして、工事をしてもらうようにしてください。